看護師国家試験を受けられた皆様、お疲れさまでした。国家試験も終わり、4月からいよいよ看護師になることに少し不安と期待が入り混じりながら過ごしていることと思います。
看護師の先輩たちってポケットにたくさんグッズが入っていそうだけど何が入っているんだろう。。。
何がいるのかなぁ。誰に聞けばいいんだろう。
結論から申し上げると、慌てなくて大丈夫!基本的には働いてからでも十分間に合います!
ただし、4月にすぐに使い始めるものもあるので、必ず必要になるので今のうちから選んでおくと良いもの、逆に焦って買ってしまいそうだけど、慎重に買ったほうが良いものについて解説していきますね。
目次
新人看護師として揃えておきたい看護師必需品5選!
では、ここから4月までに揃えておきたい新人看護師の必需品とそのグッズを選ぶ時のポイントや理由をつけて解説していきますね。
はさみ
臨床で働く看護師にとって「はさみ」は必須アイテムです!患者さんの創傷の包交介助や包帯固定、シーネ固定の際に医療用のテープや包帯を切るとき、点滴のバッグから液を捨てるとき、点滴のラインを破棄するときなどあらゆるときにはさみを使用します。
逆にポケットにはさみが無いときはその日一日不便でたまりません。
どの科に配属されても、はさみは必須アイテムだと思いますので、今から選んで購入しておいて間違いないと思います。
でも、普通の文具用のはさみではなく、看護師が使用しやすいはさみがあります。
はさみを選ぶ時のポイント
- フッ素コーティングしてあるものを選ぼう!
- テープを切る頻度が圧倒的に多いため、テープの粘着で切れ味がすぐに落ちて使い物にならなくなります。選ぶ時はフッ素コーティングしてあるものを選びましょう
- はさみの先がとがっていないもの、保護してあるものを選ぼう!
- 看護師ははさみを使用する先、先ほども言った包帯固定などどうしても患者さんの身体の近くではさみを使用することになります。患者さんが不意に体を動かした際にはさみで傷つけてしまう。。なんてことがないように、先が保護されているものか尖っていないものを選びましょう。
- 落下防止クリップがついているものを選ぼう!
- 私たち看護師はしゃがんだり、走ったり、体位変換したりと体を動かすことが多く、気づけばポケットの中から物が飛び出してしまうことも多くあります。はさみを無くしたくない!ということも大切ですが何より患者さんのベッドの上などに置き忘れてしまうと大変です。紛失しないよう、ユニフォームから落ちないよう、クリップで固定できるものを選びましょう。
時計
患者さんのバイタルサインを計測するときや点滴の滴下速度を調整するときに看護師にとって時計は必須アイテムとなります。病室や処置室にも壁掛け時計はありますが、患者さんのベッドサイドからは見えないことも多く、手元に1つ時計があることがマストであると思います。
時計を選ぶ時のポイント
- 秒針つきのもの
- これは言うまでもなく、これまでの学生生活でも十分に理解できるところかと思います。バイタルサイン測定や点滴滴下速度の調整は秒針なしではできませんよね。
- 蓄光の文字盤であるもの
- 夜勤時に患者さんのベッドサイドでバイタルサインを測定したり、点滴の滴下速度を調整することもあります。暗い中でも確認できるタイプが良いでしょう。
- 腕時計ではなく、ポケットなどにクリップで止められる懐中時計タイプが便利
- 現在では、腕時計は衛生面の観点から装着しないことが多いです。腕時計があると手洗いもできませんもんね。そのため、時計はポケットにクリップで留めるタイプが便利だと思います。
- 高価なものは避ける
- つい自分が気に入っている高価な時計をつけてテンションをあげたくなるかもしれませんが、看護師をしていると、強い衝撃を受けたり、水没したりはよくあります。できればそこそこの性能があり、安価なもので自分が気に入るものを見つけましょう。
バインダー
現在はほとんどの病院が電子カルテに移行していますが、電子カルテを毎回開いて受け持ちの患者の投薬時間や検査内容までを確認している時間はありません。そのため、複数の受け持ち患者さんの予定を備忘録として手元にメモを持ちながら働くことが多いです。また、新人看護師の最初の数か月はオリエンテーションを受ける機会が多くあります。その際も、座学だけではなく、立ちながら指導を受けることも多いためこのようなファイルがあると非常に便利です。
バインダーを選ぶ時のポイント
- 破損しにくい素材を選ぶ
- プラスチック製のバインダーなどは衝撃を受けると破損することが多いため、できる限り丈夫な素材を選ぶほうが良いです
- 折り返せる表紙のあるものを選ぶ
- 患者さんの情報が記載されたメモを挟むことも多いので、個人情報保護の観点からも表紙付きのものが良いですね。
ボールペン
電子カルテに移行となった今も、看護師は患者の情報やオリエンテーション内容など、驚くほど書きながら仕事をすることは多いです。また看護師の取り扱う情報量はとんでもなく複雑で大量です。メモにうまく整理しながら書いていく必要があります。ぜひ揃えておきましょう。
ボールペンを選ぶ時のポイント
- ボールペンは絶対に書きやすいものを!!
- 書くときにインクが途絶える、書きにくいといったほど看護師にとってストレスなものはありません。なめらかで書きやすいボールペンがお勧めです。JetStreem派が圧倒的に多いですね。
- せめて3色の多色を選ぶ
- 情報が複雑で膨大であるための情報整理を行うためには黒1色では非常に難しいです。せめて3色はあったほうが良いと思います。
ノート
入職後の数週間は全体でのオリエンテーションや配属先でのオリエンテーションが続きます。毎日膨大な新しい情報を覚えていく必要があります。しかし、何度も教えてくれるほど甘くないです。オリエンテーションで教えてもらったことをノートにしっかり残し、後から確認できるようにしておきましょう。
ノートを選ぶ時のポイント
- ユニフォームのポケットに入るサイズを選ぼう
- オリエンテーション中はとにかく病院内を動き回り、いろんな場所でそれぞれの説明を受けるため、ポケットに入るコンパクトなサイズのノートを選びましょう。
- まずは書きやすいものを!
- ついつい、ノートを選ぶ時にかわいいキャラクターや気合をいれて上質なノートを選んでしまいそうですが、オリエンテーション中のノートはほぼ殴り書きです(笑)。ですので、まずはこだわりなく、シンプルな書きやすいノートを選びましょう。その後整理しなおす時に自分の好きなノートを選ぶと良いと思います。
入職するまで買わないほうが良いもの
では、こちらでは一見必需品のように思えるけど、入職して職場の取り扱い確認してから購入したほうが良いものについて解説していきますね。
聴診器
聴診器は看護師1人1本の必須アイテムのような気がしますが、病院によっては感染防止の観点から患者さんごとに1本づつ使っているときもあります。また、科によってどの聴診器が適しているのかも変わってきますので、これは入職し、配属が決まってから各病棟の管理方法に合わせて準備をしたほうが良いと思います。
パルスオキシメーター
これも同じく、看護師であればみんなが持っているでは?と思いそうですが、病院や病棟によっても管理方法が異なるので、配属が決まって必要であれば購入しましょう。
駆血帯
看護師と言えば採血の時の駆血帯は必要でしょ!と思うかもしれませんが、こちらもそれぞれの部署で管理方法が異なります。また、慣れるまではどのタイプの駆血帯が良いかも好みがありますので、それがわかってから購入しても遅くありません。
計算機
点滴の滴下計算、抗生剤などの薬剤の投与量計算、水分出納バランスの計算など看護師には計算がつきものです。しかし、必ずしも計算機がいるかというと部署によって異なると思います。例えば小児科であれば薬剤の投与量が微量であるため必須であると思いますが、科によっては不要であるところもあります。こちらも配属が決まってから必要であれば購入しましょう。
看護師必需品を買うときのワンポイントアドバイス
一目でみて自分のものとわかるものを選びましょう!
看護師の持ち物は、重なりやすいうえに、医療の現場は雑多であるため気づけば自分の持ち物が混ざって誰のものかわからなくなっていることは残念ながら日常茶飯事です。特にボールペンは気づけば医師のポケットに入っているなんてことはあるあるです(笑)。まずは、一目見て「自分の!」とわかるもの、特徴のあるものを選ぶと良いでしょう。
あまりに特徴が無い場合は、自分のであるとわかるように名前を記載することや、シールを貼るなどして目印をつけておきましょう。
自分が持っていて気持ちがあがるものを使いましょう!
4月からはいよいよ看護師として臨床に立つ皆さん、気づけばあれやこれやとオリエンテーションが進み、気づけば専門家としてベッドサイドに立っているという数か月前までの自分では想像できない状況に置かれ、大きな変化の波にのまれることもあると思います。
私も新人のころは何度も現場の過酷な状況と数か月前の自分とのギャップに飲み込まれそうになりました。
そんな時、自分が気に入っていて買ったグッズや大切にしようと思って買ったグッズは少なからず心の支えになります。
今はかわいいキャラクターのグッズなどもたくさん販売されています。ぜひ自分の気持ちがあがりそうなグッズを選んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、4月から新人看護師として私たちの仲間になる新人看護師さんに向けての看護師必需品について紹介いたしました。
看護師が必要なグッズを選ぶ時は、私たちが使いやすいことに加えて、患者さんに安全かどうか、苦痛を与えるものではないかという視点も非常に大切です。
まずは、本日紹介したグッズを使用しながら、看護師として経験を積む中で自分に合ったグッズを探していってみてくださいね。
皆さんの看護師第一歩を心より応援しております!